本研究においては、人間の物理的身体と、物理化学的分子との大きさを揃えて、両者の行動/運動パターンの比較を可能にすることで、人間のドライ・ウェットな態度を、物理化学における分子運動論を利用する形で解明している。
上記の比較を可能にする手段として、本研究では、以下のような視点を取っている。
(1)人間に対して、極めてマクロな(宇宙~地球全体レベルの)視点を取り、人間を物理化学の分子レベルのサイズへと極小化・粒子化して捉える。
(2)物理化学的分子に対して、極めてミクロ(電子顕微鏡レベル以下の)視点を取り、分子を人間の身体レベルのサイズへと、極大化・巨大化して捉える。
(1)においては、人間の存在を、従来の心理学に見られるような複雑極まりない行動メカニズムを持つ存在ではなく、単なる物理化学的粒子ないし分子になったものと仮定して、単純化して捉える。
(2)においては、物理化学的分子の存在を、従来の物理学におけるような極めて微小な存在ではなく、あたかも人間サイズの物理的身体を持って、あたかも心的意思を持って動き回る存在になったものと仮定して、擬人化して捉える。
いずれの場合においても、人間の動きが、実際の分子運動にどれだけ近いかを検証することになる。検証の対象となる分子は、動き回ることができる(流動性を持つ)、気体~液体分子に限定される(固体分子は、流動性に欠けるので、除く)。