ウェット・ドライな対人関係について、人間同士が、液体分子同様互いに引力を持ってくっつき合う場合に、ウェットと感じられることを、アンケート調査で確かめた。このメカニズムは、人間以外の、一般的な物体に対しても、当てはまるものとして、一般法則化できそうである。
一般的に言って、「分子間力相当の(互いに引き付合い、牽制し合う)力が働いている物体は、その物体の大きさに関わりなく、ウェットな感覚を、人間に対して与え、一方、分子間力相当の(互いに引き付け合い、牽制し合う)力が働いていない物体は、ドライな感覚を、人間に対して与える」、と考えられる。
例えば、日本でよく利用されている食品として、納豆がある。納豆は、大豆に細菌が作用して発酵したものであり、かきまぜると、豆と豆との間に粘り気が生じる。これは、複数の豆の間に、互いにくっつき合う、引き付け合う、引力が働いている状態と考えられる。 この粘り気を帯びた状態で、手を触れると、べたべたとまとわりつくような、じめじめした、ウェットといえそうな感触を、皮膚に与える。
この豆を人間個体に置き換えて考えた場合、納豆に似た、互いにベタベタとくっつき合うような対人関係は、ウェットな感覚を他者に与えると予想される。現に、アンケート調査では、「人当たりに粘り気がない方がよりドライ(人当たりに粘り気がある方がよりウェット)である」との回答があった割合が、その逆よりも、有意に多かった。
| 番号 | 項目内容
(仮説=ドライ) |
-回答=
ドライ- |
どちらで
もない |
-回答=
ドライ- |
項目内容
(仮説=ウェット) |
-Z得点- | 有意 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| E40 | 人当たりに粘り気のない | 70.000 | 19.000 | 11.000 | 人当たりに粘り気のある | 6.556 | 0.01 |
こうした物体同士の間に引力が働いている例としては、他には、静電気を帯びた発泡スチロールの粒々などがある。