(c)1999-2005 大塚いわお
[概観]気体的・液体的な物体(分子を含む)~人に共通する運動・行動パターンについて、以下の図にまとめました。

当ホームページの内容は、人間の性格・態度がどのようなときに、気体的・液体的な感じを、まわりにいる人たちににどのようなしくみでで与えるかについて、明らかにしたものです。
この、人間の性格・態度が、気体的・液体的としてタイプ分け可能であることについては、今まで知見が一切存在しませんでした。
筆者は物質一般について、気体的・液体的な感じが、もともとどういうときに、感じられているのかについて、まず調べました。
その結果、
(1)液体的な感じは、人間の皮膚が、水などの液体にふれたときに感じられる、
(2)気体的な感じは、人間の皮膚が、空気などの気体にふれたときに感じられる,
ことをまず確かめました。
そして、気体的・液体的な感じを人間の皮膚に与える、気体と液体とは、どのように区別されるかについて、調べました。
その結果、両者の違いを知るには、分子レベルというミクロの世界まで降りる必要があることが分かりました。
分子レベルでの両者の違いを調べたところ、液体分子と気体分子との性質の違いは、
[1]動きの度合いの違い
(1)液体では、動き回る度合い(運動エネルギー)が小さい(あまり動き回らない)
(2)気体では、動き回る度合い(運動エネルギー)が大きい(よく動き回る)
[2]「分子間力」の働く度合いの違い
(1)液体では、分子同士の間に、互いの距離を縮小し、互いに引き付けくっつき合い、足を引っ張り合ったり、牽制し合う、「分子間力」という力が、大きく働いている
(2)気体では、分子同士の間に、上記の、互いに相手とくっつき、結合、接続し合う「分子間力」という力が、ほとんど働いていない
という点にあることを確かめました。
「分子間力」の働く度合いが、液体で大きく、気体で小さいのは、
(1)液体分子では、動き回る度合い(運動エネルギー)が小さいため、もともと分子間に存在する、相互に近づき、引きつけ合う力(分子間力)を振り切って動き回ることができず、互いにくっつき、結合し合う力(分子間力)のいいなりになっている
(2)気体分子では、動き回る度合い(運動エネルギー)が大きいため、分子間の、相互に近づき、引きつけ合う力(分子間力)を振り切って動き回ることができ、「分子間力」の影響から自由になっている
ため、といえます。
(ここまでは、日本の高校レベルの物理・化学の教科書に載っている話です。)
液体は、分子同士が互いに引き寄せ合い、くっつきます。その応用で、人間の皮膚の感覚受容体に対しても、くっつく、接着する、手離れが悪いのです。
気体は、分子同士が離れて動きます。その応用で、人間の皮膚の感覚受容体からも離れて、くっつかず、手離れが良いのです。
筆者は、水のような液体、空気のような気体が、人間の皮膚に対して液体的・気体的な感じを与えるしくみが、広く物体一般において成り立つと考えました。つまり、
(1)物体の、運動・活動・移動性が高く、相互間に働く引力、結合力が小さい場合、気体的である
(2)物体の、運動・活動・移動性が低く、相互間に働く引力、結合力が大きい場合、液体的である
という法則が成立する、と考えました。
この場合、物体における互いにネバネバ、ベトベトと互いにくっつこうとする接着・粘着・結合性が、物体相互の間に働く引力(互いの距離を縮めよう、互いに離れずくっつき合おうとする力)を大きくし、物体の運動・活動・移動性を奪う(動きにくくする)形で、物体に液体的性質をもたらすことになります。
上記の考えを分かりやすい言葉でまとめると、一般に、粘り気・接着力があり、互いにベタベタくっつき合って、あまり動かない物体は液体的、手離れよく、互いにサラサラと離れて動き回る物体は気体的に感じられる、と言えるでしょう。
筆者は、次に、上記の物体レベルの法則が、人間同士人付き合いで、互いに相手に対して、液体的・気体的な感じを与えるしくみについても、共通に当てはまるのではないかと、考えました。
つまり、
(1)ある人が、(液体的な感じを与える液体に見られるように)一カ所に定着・定住してあまり動き回ろうとせず、かつ、周囲の他の人との間で、互いの距離を縮めて近づき合い、引き付け合って離れようとせず、足を引っ張り合ったり、牽制、束縛し合う(心理的な引力、結合力みたいなものを、大きく働かせようとしている)ときに、その人のことが、液体的と感じられる
(2)ある人が、(気体的な感じを与える気体と同じように)一カ所に定着せずに移動しよう、活発に動き回ろうとし、かつ、周囲の他の人との間で、互いにバラバラに離れて、くっつこうとせず、自律的に独立して動いている(心理的な引力を行使しない)ときに、その人のことが、気体的と感じられる
と考えたのです。
そして上記の仮説(「運動エネルギー」「分子間力」の大小が、分子レベルでの液体・気体との違いのもととなるのと同様に、「一カ所に止まらずあちこち活発に動き回る運動・活動・移動性」「ある人が相手との間に働かせようとする引力~接着・結合力みたいな力(分子間力相当の力)」の大小が、人間レベルでの性格や態度の、液体的・気体的性質の違いのもととなっている)が正しいことを、アンケート調査をして、実際に確かめました。
以上の説明を分かりやすい言葉でまとめると、対人関係において、
(1)心理的に相手に一体感を持ってベタベタくっついて離れようとしない(粘着・接着・接続・結合性を持った)、そして、そのまま動こうとしない(定着・定住性を持った)人は液体的に感じられる
(2)相手に対して近づこう、くっつこう、深入りしようとせず、すぐサラリと離れる(非粘着・非接着・切断性の)、そして、あちこち活発に動き回って移動する(運動・活動・移動性を持った)人は気体的に感じられる
と考えられます。
この場合、一体化・粘着・接着・接続・結合力は、互いに近づき、引きつけ合い、くっつき合うことを指向する点、液体分子の分子間力同様引力の一形態と考えられます。また、人や物をその場に引き止めて離さず、動けなくする非移動(活動、運動、流動)化=定着・定住化の効果も併せて持っています。
人間の皮膚感覚にせよ、対人感覚にせよ、ベタベタと粘着的にまとわりついて接続・結合したまま一体・融合化して離れず、そのまま静止して動こうとしない場合は、皆共通に液体的に感じられ、その逆(サラッと離れてよく動き回る場合)は共通に気体的に感じられると推定されます。その点、気体的・液体的な皮膚感覚と、対人感覚とは、神経系において、感覚野の同じ部位を共通に活性化しているものと思われます。
では、対人感覚において液体的な感覚を与える心理的な引力、結合力の実体は何でしょうか?それは、人間に内在する、「周囲の他者と心理的に近くなろう、近い状態を保とうとする指向(心理的近接指向)」である、と考えられます。互いに相手に対して心理的近接指向を持つ者同士から、地理的、経済的・・等の諸条件、束縛を取り外し、自由行動を許すと、彼らは、自然と「物理的に」近づき、くっつき合って一体化します。この点で、心理的近接指向は、液体分子、液体的な物体の持つ物理的近接・一体化指向と共通の基盤を持つ現象だと言えます。
すなわち、(心理的に)相互に引き合うということは、互いの(心理面での)存在位置を次第に近づけていき、最終的には抱き合って一つになる(一体化する、融合する)ということです。相手への心理的な距離を縮小していき、最終的にはゼロにしよう、つながろうとする指向が強いと、それが互いの間であたかも引力のように感じられ、対人感覚において液体的な感じをもたらす、といえるでしょう。
例えば、母親になつく子供とそれを喜んで抱きしめる母親や、恩師を慕う学生とそれを受け入れる恩師、恋愛関係にある男女など、互いにベタベタくっつく感じの人間関係においては、彼らの間に、この引力に相当する心理的近接指向が働いており、液体的な人間関係であるといえます。
以上、気体的・液体的な人~物体~分子といったサイズの異なる各粒子は、粒子のサイズが違っていても、気体的な場合、液体的な場合とで、それぞれ共通の行動・運動様式を持っていることを示すことができます。
各粒子の動きが、気体分子の運動パターンと同じ場合は、人間には、粒子の動きが、分子~人間まで共通に、気体的に感じられます。
一方、各粒子の動きが、液体分子の運動パターンと同じ場合は、人間には、粒子の動きが、分子~人間まで共通に、液体的に感じられます。
ここで、気体分子運動パターンは、気体的(Gas)な感覚を与えるため、頭文字のGを取って、タイプGと呼ぶことにします。
また、液体分子運動パターンは、液体的(Liquid)な感覚を与えるため、頭文字のLを取って、タイプLと呼ぶことにします。
こう略すことで、例えば、液体分子群や、日本人の行動様式が共通の「タイプL」に沿っており、気体分子群や、欧米の人々の行動様式は共通の「タイプG」に沿っている、などと簡便に表現することができます。
当サイトで実施している心理テストは、上記の考え方に基づいて、回答項目を作成し、運用しています。