福祉と機能



全体社会は、自由競争セクター(自由競争に耐えられる企業社会など)と福祉セクター(社会的弱者の生存を図る)より成る。この2つのセクターは、機能を生み出す力が強い-弱い、機能需給バランスがプラス(出超)-マイナス(入超)、に対応している。

福祉は、機能余剰者が不足者に余った機能を回すことと考えられる。


●ボランティア(援助・人助け)と機能

ボランティアは、機能をそのままでは手に入れる能力のない他者に対して対価を求めない機能提供を行うことである。機能提供・交換の場は市場だけとは限らない。市場によらない互助関係を考慮に入れる必要がある。

人の役に立ててうれしいと感じるのは、援助される側から多くのものを受け取るからである。

人はなぜ人助けをしたがるか?人助けをするとなぜよい気分になれるか?その理由は、
(1)他者も自分も機能を必要としている点で同じである(互いに共通・同類である)ことを追体験できるから
(2)自分の機能が他者に必要とされているということが快感を与えるから(自身の存在意義の確認をもたらす  快感は遺伝的なものか?)
(3)援助的な行動様式を他者に予め広めておくことで、自分が将来もしも同じ機能不全を起こして他者に頼りきらなければならなくなったとき、同様に他者に助けてもらえるようにすると考えて安心するから
といった点にある。

ボランティアが機能交換に当たるかについては、2つの見かたが可能である。
1.相手に対して一方的に機能提供を行うのだから、機能交換ではない
2.ボランティアをすることで心理的充足を得るのだから、助けた相手から心理的に対価をもらっている。(快感を与えられることで)正機能を得ている(機能交換である)
 

機能交換においては、福祉的視点から、ボランティア的色彩を持つものがある。
例えば、水は、人間の生存にとって欠かせない。価値は大であるが、福祉的視点(万人が手に入れ易いようにするため)から、交換レートを低く設定している。
 
 


(c)1998-2005 大塚いわお


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