機能主義とユーザビリティ

2005.2 大塚いわお


[要旨]

ユーザビリティとは、製品や人(従業員、部下・・・)、組織(企業・・・)に内蔵されている、環境適応に有効な機能の引き出しやすさ、活用しやすさ、取り出しやすさである。


機能主義においては、機能を持つターゲット(製品、人、企業・・・)を使用、利用するユーザ(顧客)のことを常に念頭におくことが重要であると言える。ターゲットの利用しやすさ、使いやすさ、ユーザビリティと言われる概念が、機能の概念と深い関係にある。ターゲットが利用しやすいということは、それだけターゲットが、ユーザの生存しやすさ、暮らしやすさ向上に役立っているということである。

ユーザビリティとは、製品や人(従業員、部下・・・)、組織(企業・・・)に内蔵されている、環境適応に有効な機能の引き出しやすさ、活用しやすさ、取り出しやすさである。

製品の評価要素は、以下のように表層から深層まで分類される。

↑・Look&Feel 見た目のデザイン(表層)
|・Operation 操作性(中間層)
↓・Function 機能(深層・基層)

ユーザビリティは、このいずれにも関わってくる概念であるが、特に、中間層の操作性に関するところが大きいと言える。

「デザインはいいけど、使いにくい」という場合、表層のLook&Feelはいいけれど、中間層の操作性が悪いということを指す。あるいは、「使い勝手はいいんだけど、機能がもう旧式」というという場合、中間層の操作性はいいが、深層(基層)にある大元の機能がダメということになる。

あるいは、「使いやすい部下」という言い方が成り立つように、ユーザビリティは、何も製品に限ったことではなく、人や部署、企業などにも当てはまる。

人や組織の場合は、以下のように、分類される。

↑・Look&Feel 容姿、イメージ(表層)
|・Operation 使いやすさ(中間層)
↓・Function 能力(深層・基層)

ただし、「彼は、扱いやすいが、無能だ」というように、本来その人物や組織の価値の源となる機能が欠如していると、使いやすさ(製品の操作性に相当)だけよくても、何もならないということになる。

ユーザビリティは、あくまでターゲット(製品、人、企業・・・)に、本来ユーザの環境適応に必要な機能が含まれている場合のみ、有効であると言える。


(c)2005 大塚いわお

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