■権力と機能


権力 powerとは、環境適応的機能主義の見地からは、
1.他人に対して、自分の欲する、ないし、自分の環境適応水準を高めさせるのに必要な機能の提供を他者に強制できること。

2.自分の欲しい機能を、他者に先駆けて優先的に受け取ることができること。

3.自分の生成した機能を、その水準・内容にかかわらず、他者へと強制的に広められること(官庁が、自分のところで作成した、出来損ないの法令を、強制的に国民に守らせるなど)

4.機能の消費だけを行い、生成を行わなくてよい(サービスを行う義務のある顧客「お客様」を持たなくても、生活していける)。
5.他者に、彼の環境適応には不必要なはずの社会参加を、強制できること(胃弱者を、「みんな出席するのだから」と、無理やり宴会に連れていくなど)。
といったことを指す、といえる。

●機能(生産の源泉)の所持と権力

生存に不可欠な基本的機能(水、食料、土地、電気..)を握る者ほど、社会的地位が高い。どうでもいい機能(タレントなど)をになう者は地位が低い。
基本的機能(水、道路、電力..)を押さえた(監督などの役務を持つ)者がより強い権力を握れる。基本的機能の生成~消費を管理する公務員は、権力者・奉仕者の相反する2側面を持つ。
 

より抽象的な機能を生成する立場につく者ほど、社会的地位が高い。生成する機能が抽象的なほど、それを支える裾野となる土台の役割を果たす機能の分布が広い。より抽象的な機能生成者は、それより以下に位置する機能の生成のあり方を、管理・制御する。そうした、管理者的な色彩のより強い、上部制御構造(官庁)の方が、下部流通構造(民間企業)よりも大きい権力を持つ。



(c)1998-2006 大塚いわお

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