機能主義とは何か
2005.02 大塚いわお


[要旨]

機能主義とは、ターゲットを観察・分析する際に、そのターゲットがどのような働き=「機能function」を持つかをに重点を置くことを主張する考え方である。

機能主義の観察・分析対象とするターゲットは、家電製品や建築物のような非生命の物体、人間や生物のような生命体、それらの集合体である組織、社会まで、広範に渡る。

ターゲットの持つ働き=「機能」は、対象やそのユーザが抱える生活上抱える問題を解決し、目標を達成するのに役立つ、何らかの働きである。さらに突き詰めて考えると、「機能」は、ターゲットのユーザが、変転する環境の中で生き残っていく、生存~増殖し続けるのに役立つ、何らかの働きである、と言える。


機能主義とは、ターゲットを観察・分析する際に、そのターゲットがどのような働き=「機能function」を持つかをに重点を置くことを主張する考え方である。

よく「このカメラはデザインが悪いが、機能は充実している」という言い方がされるが、これは、製品(例えばカメラ)の外見や肌触り、装飾といったLook&Feelとは別に、製品には、それが必要とされる根本的な理由が内蔵されており、それが、製品が内包する「機能」だということになる。機能主義は、この内蔵された「機能」に焦点を当てる考え方である。

機能主義の観察・分析対象とするターゲットは、家電製品や建築物のような非生命の物体、人間や生物のような生命体、それらの集合体である組織、社会まで、広範に渡る。

また、機能主義のターゲットは、製品や人間生体のような具体的な物理的存在だけでなく、例えば国家や企業内の制度、法律や機構、仕組み、システムのような、非物理的存在も、ターゲットになる。

例えば、 「この法律は有効に機能している」という言い方がよくなされるが、これは、法律が何らかの機能を持っており、機能主義のターゲットとなることを表している。



この場合、ターゲットの持つ働き=「機能」は、対象やそのユーザが抱える生活上抱える問題を解決し、目標を達成するのに役立つ、何らかの働きである。さらに突き詰めて考えると、「機能」は、ターゲットのユーザが、変転する環境の中で生き残っていく、生存~増殖し続けるのに役立つ、何らかの働きである、と言える。

例えば、「法律が有効に機能している」という場合、その法律が、その配下にあって生活している個人、ないしその法律を定め、運用する国家(組織、社会)の生存、存続にうまく役立っていることを示している。

あるいは、ソフトウェア開発時や表計算ソフト操作時に使用される「関数function」は、ソフトを利用するユーザの問題解決、目標達成、ひいては生存に役立つ働きの総称である。

例えば、コンピュータのキーボードから入力された文字をうまく拾って活用したい場合は、C言語なら関数getchar()を使うとか、今月の財務上の残金合計をいますぐ知っておきたいなら、ExcelのSUM関数を使うとかである。



機能主義は、その観察・分析するターゲットがなぜ必要か、存在理由を明らかにする。

例えば、人間にとってのカメラの機能は、人間の視野に映る物事を、その場で記録として残し、後々消えない、忘れないようにすることで、人間の、物事をどんどん忘れていってしまう記憶能力の限界を補完することである。その場の視覚的状況(例えば地震)を記録しておくことで、証拠として保全を行うことができ、例えば、後で再び地震が発生して「あの時はどう対応したっけ?」と、問題解決への前例情報が必要になった時に、うろ覚えに頼る必要なく、鮮明な情報を引き出せる。これが、カメラの機能であり、カメラの存在理由である。

このように、機能主義は、ターゲットの必要性、存在理由の有無や、重要性の程度を明らかにすることで、逆に、不必要な、いらないターゲットを削減し、生活上の贅肉をそぎ落とすことができるという効果がある。


(c)2005 大塚いわお

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