■機能主義と装飾主義
-男らしさ、女らしさとの関連について-
2006.01 大塚いわお
[要旨]
装飾主義は、女性に多く目立ち、ハイヒール靴のように、物品の見た目の飾りを、生活に役立つ機能よりも優先させる態度である。一方、機能主義は、男性に多く目立ち、物品が道具として、自分たちが生きていく上で役立つかどうかそのものを、見てくれや飾りよりもより重要視する態度である。飾りのない、スケルトンで中の骨組み、動く仕組み等が見える、機能の本質部分に的を絞った物品を好み、外観、服装とかに無頓着である。
女性は、宝石、イヤリング、ネックレス等、飾り物が好きである。カラフルな色使いや、フリフリの飾りだらけのコスチュームとかを見て、「かわいい」「きれい」などと言って喜んだりすることが多い。あるいは、携帯電話のストラップにキャラクタとかの飾りを付けるのを好む。彼女らは、装飾が好きな装飾主義者と呼べる。
装飾は、見た目は良いが、衣食住に必要な機能を内包していないため、生きていくためには役立たずである。
女性は、ハイヒール、厚底靴のように、見た目、流行第一で、機能を犠牲にした使いにくいものを平気で使うが、この辺、機能よりも、装飾を優先することは、「女らしさ=装飾主義=装飾好き、機能に無頓着」と捉えて良いのではないかと考える。
一方、男性は、建物、装置、機器等で、飾りのない、むき出しの素材、スケルトンで中の骨組み、動く仕組み等が見える、機能の本質部分に的を絞った物を、女性に比べてより好む。その点、彼らは、より機能主義的である。
ただし、女性でも、炊事、洗濯、掃除といった家事や、勤務先での仕事の進め方について、手際よくささっと、てきぱきと片づけるのを好む人が多くいるのも事実であり、そうした女性は、作業を進める上で必要な道具、ツールの機能を上手く引き出すのに長けている。
彼女らは、物事を手際よく片づけるために、周囲の他人や物資を効率よく動かそう、働かそうとするので、周囲の人や物を機能的に捉えていると言える。そういう点では、女性にも機能主義者は、相当数存在すると考えられる。物事を進めていく上での要領の良さは、自分が操作する対象から最大限の働き、機能を引き出す点、機能主義者の特徴である。
(主に男性の)機能主義者は、物品から、人間が生きていく上で役立つ、本質に関する部分のみを洗い出して、直に露出させるのを好む。また、そうした生活に役立つ本質を純粋に取り出し、表現した物品を「機能美に溢れている」として尊重する。
例えば、服の見てくれや色、飾りには無頓着で、保温や防護の役に立ってくれればそれで十分とする。毎日同じくたびれた服装でいて何ら気にすることがなく、外観、服装にうるさい女性たち(装飾主義者)に呆れられる結果になる。
要は、彼ら機能主義者は、物が、道具、ツールとして、ちゃんと働くか、使えるかに関心がある。
彼らも、物のデザインには関心があるが、それは「機能美」といった、物がうまく動く、働く、生活に役立つことを明示する点に向けられる。見てくれ上の飾りには関心がない。
あるいは、物の中の働く、動く仕組みが透けて見える、スケルトンを好む、物の骨格や素材(コンクリートとか)が露出しているのを見るのを好むのも、この機能主義者である。
こうした機能主義と関連して、男性には、「高機能、高性能指向」とでも呼べるような指向が存在する。
要は、自家用車や、PC、TVのような電化製品とかのカタログで、より速い、強い、高度な性能のものを求め、そうした高機能、高性能の製品を自分が所持していることを、周囲に対して自慢するのを好むのである。
2006 大塚いわお
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