ドライ・ウェット性格の4タイプ分類による把握

当サイトにおける従来の研究(2001年春季以前)においては、性格を、ドライ-ウェットの一次元上に当てはめて、「あなたの性格は、とてもドライ-ややドライ-中立-ややウェット-とてもウェット」というように判定するやり方を取ってきた。

この場合、実は、中立的というのには2種類あって、「ドライ・ウェットのどっちつかず(どちらともいえない)」の答えが多くて中立になる場合と、「とても(かなり)ドライ」「とても(かなり)ウェット」の答えが半々で中立になる場合とが考えられる。前者は「(ドライ・ウェット)未分化型」、後者は「(ドライ・ウェット) 複合・葛藤型」とでも呼べばいいかも知れない。後者の場合は、自己の中でドライ・ウェットな行動のどちらを選べばいいか葛藤が起きやすいと考えられる。

この考え方を突き詰めると、性格上のドライさとウェットさは、実は従来考えてきたように一次元上に並んでいるのではなく、ドライさとウェットさとが別々に独立・並行する形で同時に個人の性格上に存在し、ドライさ・ウェットさの両方を持ち合わせている人の場合、行動選択時に、両者が互いに矛盾・葛藤し合う(相争う)状態で表面に出てくる、ということがあり得ると言える。

今後は、ドライさ、ウェットさを別々に独立して測定する形で捉えた方がより正確な性格分類ができると考えられる。従来の心理テストでは、単純にドライ・ウェットの各得点を相殺する形で合計しているだけであったが、今回、ドライ得点、ウェット得点毎に分けて集計し、ドライさ、ウェットさの度合いを別々に独立させて測定することで、
 
「ドライ・ウェット複合・葛藤型」 1人の性格の中に、ドライさ、ウェットさの両方が高度に発達し、互いに複合・矛盾・葛藤する形で存在する(ドライ・ウェットの両者を兼ね備えている)
「純粋ドライ型」 1人の性格の中において、ドライな面が主に発達し、ウェットな面は発達していない
「純粋ウェット型」 1人の性格の中において、ウェットな面が主に発達し、ドライな面は発達していない
「ドライ・ウェット未分化型」 性格が、ドライ・ウェットのいずれについても、まだ明確に判別可能なところまで発達・分化していない

の4類型のいずれかに落とし込むことができると考える。

上記の考えに基づいて、従来、ドライさ、ウェットさを一次元上に並べて解釈してきたデータを、ドライさ、ウェットさを別々に独立した形で取り出すように解釈し直したら、どのような結果が出るか分析してみることにした。

元データは、2001年2月中旬の約1週間、インターネット上で採取したものであり、ドライさを表現した項目数33、ウェットさを表現した項目数33であった。

各項目について、
 
5 とても当てはまる
4 やや当てはまる
3 どちらでもない
2 あまり当てはまらない
1 ほとんど当てはまらない

というように数値を振り直した。

この数値に基づいて、各人の性格測定を、ドライさ、ウェットさを表す項目別に、ドライさ、ウェットさの数値を累計・平均する形で行った。そして、各人のドライ・ウェットさの平均値をもとに、以下のような判断基準で、各人を4つの性格類型に分類し直した。
 
ドライ・ウェット複合・葛藤型 ドライ > 3 ウェット > 3
純粋ドライ型 ドライ > 3 ウェット <= 3
純粋ウェット型 ドライ <= 3 ウェット > 3
未分化型 ドライ <= 3 ウェット <= 3

その結果、今回のデータでは、回答比率として、ドライさのみが突出した性格を持つと判定された人が全体の75%を占めた。また、ドライさ・ウェットさがどっちつかずで未分化と判定された人が12%近くいた一方で、ドライ・ウェットさの両方を高度に持つ複合・葛藤型は、8%程度にとどまった。ウェットさのみが突出した人は、5%程度と一番少なかった。
 
ドライ・ウェット複合・葛藤型 7.670%
純粋ドライ型 74.784%
純粋ウェット型 5.273%
未分化型 12.272%
  

データ数値(ドライ・ウェットさを別々に独立させて測定した結果)の詳細へのリンクです。

メンタルヘルスの観点からは、ドライさ・ウェットさのどちらか一方の態度を取らなければならない局面において、簡単に一方を選ぶことができる純粋ドライ、純粋ウェットの両方が一番良好であり、一方、ドライ・ウェットさの両方が同時に相矛盾する形で噴出する複合・葛藤型は、大きな問題があると考えられる。

上記のドライ・ウェット性格の4タイプ分類に対応した心理テストをこのたび新規開発した。テストを受けるには、以下のリンクをたどられたい。

ドライ・ウェット性格判定心理テスト(結果4タイプ分類版)へのリンクです。
 



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