重さ・軽さ、上下、高低と、ドライ・ウェットさ


2006.04-2006.10 大塚いわお


一般に、同じ物質の同じ体積なら、気体の方が液体よりも重い。

ドライな感覚を人間に与える気体の方が、物質としての分子分布密度が低く、一定体積当たりの分子数が少なく、それゆえ軽く感じられる。

一方、人間の感覚にウェットさを与える液体は、気体に比べて、物質としての分子分布密度がより高く、一定体積当たりの分子数が多く、それゆえ重く感じられる。

重い液体は、重力によって、大地、地上を指向する。一方、軽い気体は、重力の影響を余り受けず、上空、天空を指向する。

それゆえ、軽さはドライさと、重さはウェットさと、それぞれ相関すると言える。
また、上空、天空指向はドライさと、大地、地上、下指向はウェットさと、それぞれ相関すると言える。

例えば、同じ体積でも重い鉛の玉はよりウェットに、軽いピンポン球はよりドライに感じられると考えられる。

同じ物でも、上、高いところに浮いている物はドライに、下、低いところに沈んでいる物はウェットに感じられると考えられる。

あるいは、音程で、より高い上の音は、軽くドライに、より低い下の音は重くウェットに感じられると考えられる。

人間でも、軽いフットワークの人はドライに感じられ、鈍重な人はウェットに感じられると考えられる。

身軽さを重んじ、上空、天上を指向する人(遊牧民とか)は、ドライに感じられる。一方、重々しさを重んじ、下の大地を指向する人(農耕民とか)は、ウェットに感じられる。

ちなみに、軽さは、密度が少ない分、薄く感じられ、重さは、密度が大きい分、濃く感じられると言える。「軽薄さ」という単語の存在は、この辺の事情を説明していると言える。

また、「冷淡」という言葉があるように、人当たりの薄さ、淡さと冷たさとの間にも関係がある。

以上、まとめると、人間の感覚には、
「ドライ」=「軽い(上、高い)」=「薄い(淡い)」(=「冷たい」)
「ウェット」=「重い(下、低い)」=「濃い」(=「温かい」)
という相関が成り立っていると言える。


2006 大塚いわお

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