「天国」とドライ、ウェットさについて


2005.03-2006.01 大塚いわお


人間の愛情の源は、全ての心が安らぐ、本当のふるさと、桃源郷、天国である。
心の奥底で望んでいる感情であり、心を動かす温かな感情であり、感動の源である。

人間の心は、「心の奥底にあるウェットな核」とそれを守る「ドライな殻」からなる。
ウェットな核は、温かく柔らかく、心地よい感覚の源泉であり、感動や愛情を生みだすものである。そこが「(心の中の)天国」である。

「天国」は死後の世界にあるというよりは、もともと人間の心の中にその原風景が存在するものと言える。

「天国(桃源郷)」の概念は、人間がもともと心の中にもっている、憧れの最適環境である。

「天国」は、ナイーブで傷つきやすいものであり、ドライな殻によって守られる必要がある。

ドライな殻は、ウェットな核を守るものであり、冷たい、落ち着いた、冷静で客観的な視点を心に与えるものである。

ウェットな核が大きい人は、女性的であり、ドライな殻が厚い人は、男性的である。

人に安らぎを与える、本当の天国、オアシス、ないし天国の原風景は、人の心の中にある。
天国、オアシスは、愛情の仲にいる時に感じる。
天国、オアシスは、水と緑にあふれている点、ウェットである。また、他者との一体感、一緒にいる感じ、くっついている感じを伴う点、ウェットである。
天国は、温かい、明るい、光に満ちた世界として捉えられる。
天国は、サラサラしている、ジメジメしない、うっとうしくない感覚に溢れる点、ドライである。

天国は、人間にとって、最適環境と知覚される環境であり、天国(と感じられる場所)の湿度が、人間にとっての最適湿度である。適度にドライ、かつウェットである。


[注]この稿は、2004年度末に放送されたアニメ「神無月の巫女」最終話を見た感想を土台にしています。


2005-2006 大塚いわお

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