柔らかさ(ソフトさ)、固さ(ハードさ)とドライ、ウェットさ

2006.04 大塚いわお


人間にソフトな感覚を与える、布団、クッション、衣類は、人の肌に柔らかくフィットし、肌との間の隙間を埋める。ウォーターベッドや、持ち手がジェルになったシャープペンとかも、肌と密着し、その感じが快い。

このように、ソフトな相手は、自分の肌との隙間を埋めて、柔軟に一体化するため、その点ではウェットであると言える。

ただし、乾いた布団やクッションのように、自分の肌から引き離すときに、抵抗なく、さっと離れてくれる場合は、肌に心地よくフィットするウェットさと同時に、手離れのよいドライさを保っているとも言える。

一方、糊付きテープのように、最初に人肌に触れるとき柔らかくフィットする一方、肌にベッタリくっついて、はがそうとすると抵抗する「粘着くん」の場合は、真正のウェットであると言える。

自分にかかる時は、柔らかくて適度にフィットして自分との隙間を埋めてくれて(ウェット)、離れる時はサッと離れてくれる(ドライ)のが、一番、人間にとっては、快いと考えられる。


一方、人間にハードな感覚を与える、硬質プラスチックの板などは、人の肌にフィットせず、隙間を大きく作ったり、あるいは、ゴツゴツと皮膚を強引に固く機械的に圧迫する。こうした感じは、人間に、一体感の欠如を感じさせ、ドライに感じられる。

人間の場合でも、融通の利かない「お固い」法律家、役人は、相手に、ドライな干からびた、面白みのない感じを与える。

一方、相手に対して柔軟に対応を変え、思いやりを持って接する客室乗務員とかは、適度にウェットな感じ=「潤い」を相手に与えると言える。社会を円滑に動かすには、この「潤い」が必要である。

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