ドライ・ウェットさと男女関係
2003.3-2005.3 大塚いわお

ウェットな対人関係は、相互に近接し、引き合うことを指向すると捉えられるが、この知見を男女の関係に当てはめた場合、遺伝的に互いに惹かれ合うように決められている男女関係は、基本的にウェットであると言える。

まず、異性同士、性的な魅力に惹かれて、互いに親しく付き合い、愛し合うようになることを、男性、女性それぞれが求め合う。このように、恋愛関係に入ることは、互いに引き付け合い、くっつき合うことを指向する点、ウェットである。

異性関係は、また、互いに自分にない性質や能力を相手の中に発見し合い、夫婦関係のように、相互依存の関係に入ることを指向する。このように、互いにもたれ合い、依存し合うことを指向する点、ウェットである。

さらに、男女の恋愛は、その途中で、セックス、子作り作業が不可避となる。セックスの前段階では、肌と肌のふれあい、愛撫が求められ、互いに接触し合うのがウェットな感じをもたらす。また、接吻は口同士の、セックス本番は性器同士の相互接続・結合であり、そうした相互の接合を指向する行動は、ウェットである。また、その際に分泌される、接吻時の唾液、性交時の精液、愛液は、すべてベタベタした粘液であり、その点でも、相互にベタベタくっつくことを指向するウェットさに結びつく。また、セックスの絶頂感を得るのも、相手との一体感に基づく面が大きく、相手との一体・融合性を重んずるウェットな対人関係と関係がある。

また、男女は、結婚により、互いに一体感を持って、共同の家庭を運営していくようになるが、そうした結婚生活は、相互一体性、共同・集団性を持っていると言え、それらは全てウェットな対人関係に結びついている。


(c)2003-2005 大塚いわお

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