ドライ・イメージ、ウェット・イメージ
-色彩と密度の視点より-

2008.08 大塚いわお


ドライ・イメージ、ウェット・イメージの説明図(PDF)です。


物体、物資は、その色や密度の違いによって、ドライ、ウェットにそれぞれ見える。

物体、物資が、低密度で、黄色、赤色系統の色の場合、ドライに乾いて感じられる、ドライ・イメージとして捉えられる。
低密度だと、気体分子群同様、分布する点々の間が開くため、ドライに感じられる。
また、黄色は、水のない砂漠や、水を蒸発させ、乾燥させる太陽光を連想させ、赤色は、水を蒸発させ、乾燥させる熱、太陽光を連想させるため、ドライに感じられる。

ただし、ドライ・イメージに関しては、黄色、赤色系統の色で、高密度な方が、乾燥感、灼熱感が、より視覚的に強調されることになり、低密度に比べてドライさが向上する、というような対立した考え方を取ることも可能である。


一方、物体、物資が、高密度で、水色~青色、緑色系統の色の場合、ウェットに湿って感じられる、ウェット・イメージとして捉えられる。
高密度だと、液体分子群同様、分布する点々が互いに近づくため、ウェットに感じられる。
また、水色~青色は、液体の水を連想させるため、緑色は、水分のあるところに生える植物の葉の色を連想させ、それゆえ水の存在を連想させるため、ウェット に感じられる。


一方、人間の性格としては、
・低密度で水色~青色なのが、ドライと感じられ、ドライ・イメージとして捉えられる。
これは、低密度だと、人と人との間に隙間が空き、他者の温かな体温を肌に感じることができず、冷たい隙間風を感じるためと考えられる。
また水色~青色がドライなのは、水色~青色が冷たい水を連想し、他者の温かな体温を肌に感じることができず、冷たい感じを持つためと考えられる。

・高密度で赤色なのが、ウェットと感じられ、ウェット・イメージとして捉えられる。
これは、高密度だと、人と人との間が密接し、他者の温かな体温を肌に感じることができるためと考えられる。
また赤色がウェットなのは、赤色が他者の血や温かな体温を連想し、他者の温かな体温を肌に感じることができ、他者の血の通った状態を身近に感じることがで きるためと考えられる。

こうして見てくると、物資、物体と、人間の性格においては、色に関して、 ドライ、ウェットさのイメージの逆転が起きていることが考えられる。
物資、物体では、赤色はドライなのに対して、人間の性格ではウェットである。
物資、物体では、水色~青色はウェットなのに対して、人間の性格ではドライである。

動画の場合は、速度で、高速だとドライに感じられ、低速だとウェットに感じられるので、

動画によるドライ・イメージ、ウェット・イメージの表現は、

物質、物体の場合は、
・低密度(互いに離れる)で、黄色、赤色系統の色で、高速だと、ドライ
・高密度(互いに近づく)で、水色~青色、緑色系統の色で、低速だと、ウェット

人間の性格の場合は、
・低密度(互いに離れる)で水色~青色で、高速だと、ドライ
・高密度(互いに近づく)で赤色で、低速だと、ウェット

となると考えられる。




2005-2008 大塚いわお


ホームページに戻る