価値観ドミノ配列について

2006.9 大塚いわお


人間は、同時に複数の側面・関心について様々な価値観・意見を抱いており、これは、DNA配列にならって、価値観・意見のドミノ配列といった形で把握可能である。

要は、人間の持つ1つ1つの価値観、意見といったものを、1つ1つのドミノとして並べて表現するのである。

各人は、1つ1つの価値観、意見のドミノの集合体であると捉えることができる。

このドミノ配列は、引っ込み思案な性格のようにある程度遺伝的に決まるものもあれば、鉄道好きかどうかのように後天的に決まるものもある。

まず、人間には、所有している価値観と、所有していない価値観があり、これは、ドミノの有無で表される。ドミノがあるのが、所有している価値観で、ドミノがないのが、備えていない価値観である。

ある分野に関心を持つ人は、その分野のドミノをたくさん並べて持っており、関心のない人は、その分野のドミノがごっそり抜けている。

次に、同じドミノでも、色が違うということがある。互いに同じ事柄(例えば原子力発電)に関心を持っていても、実際には、一方の人は、その事柄(原子力発電)に賛成であり、他方の人は、その事柄に反対であるということがある。

この場合、一方の賛成者は白色のドミノを、反対者は黒色のドミノを持っているということで表現しうる。

二人の間での、価値観共有は、同じ分野で互いにドミノを持っており、かつその持っているドミノの色が同じである、ということで表現される。

人によって、持っているドミノの配列はばらばらであり、ある分野では、互いに同じ色のドミノを持っていても、他の分野では、一方がそもそも持っていなかったり、持っていたとしても、違った色のドミノである、ということが普通だと考えられる。

そして、二人の間での、所有するドミノの共通性が、二人の心理的距離を決めると言える。

ドミノを共有していれば、互いの心理的距離は近く、共有していなければ遠い。

同じドミノを共有している者同士は、ウェットな関係に入り、共有していない者同士は、ドライな関係に入る。

互いに同じドミノを持とうとするのがウェットな動機で、互いに異なるドミノを持とうとするのがドライな動機である。

中には、ドミノをたくさん持っている人もいれば、少ない人もいる。

また、あるドミノは、人の生存に役立ち、あるドミノは役に立たないというのがある。ドミノは、環境により淘汰される。この点、ドミノの扱いは遺伝子と一緒である。

価値観ドミノの実体は、それが人の遺伝に直結して遺伝子と一緒のこともあれば、神経系内のひとまとまりの学習されたニューロン回路であることもあると考えられる。


2006 大塚いわお

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