ウェットな存在としての生物~人間


2002.12-2003.03 大塚いわお


生物は、液体の水分がないと生きられない。人間を含む生物においては、液体の水分は不可欠であり、その点、生物は、液体の水分の持つ「ウェット」さと、切っても切り離せない存在であると言える。生存上水分を必須とする生物は、人間も含めて、本質的、根源的にウェットな存在である、と言える。

生物は、体内の大半を液体の水分が占めている。人間のような陸上生物においても、海から陸に上がる進化の過程で、その体内を塩分を含む液体の水で満たしたまま陸上で生活するように進化した。その点、陸上生物は、体内に「海」を持っていることになる。海水は、液体の水分であり、その点、人間を含む陸上生物は、乾いた陸上にあって、海水というウェットな物質を体内に抱えながら生きる点、存在そのものがウェットであると言える。

人間を含む生物は、外界とのインタフェース部分に、粘液を持っていることが多い。口の唾液、鼻水、セックス時の精液、愛液などは、いずれもベタベタと糸を引く感じ=粘着性を持ち、ウェットな感じを与える。こうした点からも、生物はウェットな存在である、と言える。

どんなドライな性格の人も、生物である以上、ウェットな感覚を与える液体の水分なしには生きることができない。その点、性格がドライな人も、根源を突き詰めればウェットな存在であると言える。ドライな態度を取る人も、その基盤の奥底はウェットさが支配している、と言えると考える。


(c)2002-2003 大塚いわお

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