○「社会素子・ユニット」の概念について

社会は、二者(1対1、1対多、多対多)間の相互作用、やりとりの流れ(パイプラインの流れ)の連鎖として捉えられる。
相互作用、パイプライン、コネクタは、「社会素子・ユニット」として捉えられ、
(1)一時的な関係か、継続的な関係か
(2)細い関係か、太い関係か
(3)双方向の関係か、一方向の関係か
(4)利害関係か、無償・ボランティアの関係か
(5)高くつく(高コスト)関係か、安上がり(低コスト)関係か
といったように分類される。


やり取りの流れの中身は、
文化→イベント情報、意見、ノウハウ
物資→贈り物等
といったものであり、最終的には、機能のやりとりへと帰着する。

社会素子は、個人間の相互作用やコミュニケーションを最小単位として捉えたもの(相互作用でやりとりされる情報などの通路、ブリッジ)である。
個人の頭の中(神経系)に存在するのが、行動様式の最小単位である文化素子(文化ウィルス)の群れであり、確立された社会素子の中を流通、経由して、社会素子で結ばれた一方の頭の中から他方の頭の中(神経系)へと感染する。

社会素子でつながった複数の役割(機能)を担う個人同士の相互作用、行動の連鎖のうち、一つのまとまり、一つの単位として扱えるものが、社会行動セル(細胞)ないし社会行動ブロックである。
複数の社会行動のブロックとブロックを連結して、たくさんつないで、絵巻物として、無限大の模造紙へ展開することができる。それが、社会の全体像である。

個々人の頭の中に存在する文化とか環境適応に必要なノウハウといったものを扱うには、従来の社会素子(個人間の相互作用)だけを見る社会システム論ではダメで、相互作用を行う個々人の頭の中(神経系の中身)まで問題にするアプローチが必要である。


2005-2006 大塚いわお

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