○社会学における2つの主人公

社会学においては、個人が、分析対象となる主人公か、コミュニケーション、相互作用自体が主人公か、という二つの見方が葛藤している。
コミュニケーション自体、ないし相互作用自体を分析対象の主人公と見なしてきたのが、従来の社会システム論であった。これは、個人不在、個人否定の非人間的な把握であり、個人は分析の対象外であった。これは、従来の経営学において、部課といった組織中心の把握が行われ、個々のプレーヤの姿が見えないのと根は同じである。
一方、個人を分析対象とするのは、人間、個体中心の、個体の見える、要素還元アプローチの社会論である。これは、経営で言うならば、個々人の業務行動、best behaviorの図式化、パターン化に当たる。組織を構成する個々の粒々の動きが常に見えるようにする行き方である。


2005-2006 大塚いわお

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