母性と父性-態度の比較-
2003.5-2008.1 大塚いわお


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母性と父性

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母性・父性の比較
1 簡単な要約(2003/05まとめ)
母性と父性の違いを一言で言えば、母性は「内部に閉じた」世界=自分の子宮胎内相当の世界に子供を置こうとする、子供を親に「癒着・依存させる」性であり、一方、父性は「外部へと開かれた」世界に子供を置こうとする、子供に対して親からの「分離・自立を促す」性である、と言えます。↑
2 母性・父性と、女性性・男性性との関係(2008/04まとめ)
母性・父性は、それぞれ、女性・男性の子供を持つ親としての一側面を表していると考えられます。その点、母性、父性は、女性性、男性性の中に包含される、一部であると見ることができます。↑
3 子供と父性・母性との関係の2類型(2006/01まとめ)
子供と父性・母性との関係は、(1)母子癒着型=母親が子供を完全に内包し、その外側を父親が守るタイプ、(2)父介在型=父親が外周を守りつつ、母親と子供との間に割って入るタイプに分けることができます。前者が社会において母性の力が強く(母権制)、日本社会に当てはまると言えます。↑
4 父性・母性とドライ・ウェットさとの関連(2003/05まとめ)
ウェットな社会は、母性の力が強い「母権制社会」と言え、ドライな社会は、父性の力が強い「父権制」「家父長制」社会と言えます。↑
5 母性、父性と液体、気体(2008/01まとめ)
液体分子運動は、母性的に感じられ、気体分子運動は、父性的に感じられるのではないかと考えられます。↑
6 父性・母性と子供の養育(2003/05まとめ)
従来、「子供を産み育てる性」は、専ら女性(母性)である、女性には子どもを養育したいという本能、「母性本能」を持つ、と考えられてきました。しかし、その考えについては、再検討が必要であると筆者は考えます。↑
7 母性と「かわいさ」指向(2003/05まとめ)
母性は、自分より小さいか弱い存在を、自分の子供同様に、守ってあげたい、抱きしめたい、一体化したい、包み込みたいという、「かわいさ」指向と関係があります。その際、抱きしめるのに心地よい丸い、ソフトな存在を求める傾向があります。
一方、父性は、対象(子供、ロボットなど)を、外部環境がもたらす困難を切り裂き、打ち破ることができ、広大な環境空間の中を幅広く活躍できるだけの、スケールが大きく、強力で堅固な存在にしようとする、「強大な鋼鉄」指向と関係があります。↑
8 母性的組織と父性的組織(2003/05まとめ)
母性的組織は、組織によって成員が「抱かれ、守られる」感覚を重んじます。組織が母であり、成員は子である。父性的組織では、組織に属する各成員が、互いに他者とは分離、独立した形で、父親代わりの管理者によるコントロールを受けながら自由に目標を達成しようとします。↑
9 母性・母権社会と父性・父権社会(2008/07まとめ)
母性・母権社会は、内外を区別し、内部の一定枠内で相互に一体化し、和合することを指向します。母は成員全体の取りまとめ、包含を行います。父性・父権社会は、対外的に開かれており、個々の成員が相互に自立独立して、高速で動き回ることを指向します。父は成員への指示、援助を行います。↑
10 母性的国家と父性的国家(2003/05まとめ)
外部から何をやっているか「カーテン」を引かれたように見えにくい鎖国・内閉的な国家、国民同士の一体感、和合、一致団結を偏重し、規制・社会統制を好む国家は、母性的です。一方、国民の自立、バラバラさを許容し、個人の自由を尊重するとともに、外部に対して開かれた国家は、父性的です。↑
11 (西欧)近代的自我と父性・母性(2003/05まとめ)
欧米における自由主義、個人とプライバシーの尊重といったドライな近代的自我に合致しているのが父性であり、逆に、相互の一体・融合感を重んじて、個人を集団に従属させるのを好むウェットな母性は、西欧近代的自我に反する、ないし西欧近代的自我を殺す存在です。↑
12 父性・母性と民主主義(2003/05まとめ)
民主主義の基盤をなす、個人の自由、個人の人権の尊重、個人間の平等、といった価値観の生成については、母性と父性とでその担当する役割が異なっていると考えられます。↑
13 母性的・父性的住宅・オフィス(2005/10まとめ)
日本の住宅、オフィスのように、内部が、仕切りがない大部屋か、仕切りはあっても、ふすまのように薄かったり、すぐ取り外せるようになっており、外部に向かって高い壁を作って外界と隔てられている構造のものは、内部の成員間の一体感を重視し、対外的に閉鎖的である点、母性的と言えます。↑
14 母性的職業、父性的職業(2005/11まとめ)
母性的職業では、職員が相手のことを温かく受容し、相手に対して、サポート、ケア、世話を行うのに対して、父性的職業では、職員が相手に対して、相手の自立、独立を促進し(相手を突き放し)、守るべき指針や一人で生き抜いていくために必要な知識を与えるとともに、法を守らなかった相手を処罰します。↑
日本社会との関連
1 母性からの解放を求めて-「母性依存症」からの脱却に向けた処方箋-(2003/05まとめ)
日本の男性たちは、「母性」に完全に支配されており、また「母性的な女性」に強度に依存しています。日本の男性たちが、本来あるべき父性を取り戻し、こうした母性への依存状態から脱却するための処方箋を述べています。↑
2 「母性社会論」批判の隠された戦略について-日本社会の最終支配者としての「母性」- (2005/10まとめ)
「日本=母性社会」論は、その本質が、日本社会を最終的に支配している社会の最高権力者が母性(の担い手である女性)であることを示すものだと筆者は捉えます。日本の女性学による「母性社会論は、女性に子育ての役割を一方的に押しつけるものだ」という批判は、女性たちが日本社会を実質的に支配していることを隠蔽する、責任逃れのための「焦点外し」だと考えられます。また、女性たちが従来の「我が子を通じた社会の間接支配」に飽き足らず、自分自身で直接、会社・官庁で昇進し支配者となる、言わば「社会の直接支配」を目指そうとする戦略と見ることもできます。↑
3 「母」「姑」視点の必要性-日本女性学が今後取るべき途についての検討-(2003/05まとめ)
従来の日本の女性学は、自分たちの立場を「娘」「嫁」といった、弱い立場の女性に限定して捉えてきました。そのため、同じ女性でも、極めて強大な権力を持つ「母」「姑」の視点が欠けているように思えます。今後はより正しい日本社会の把握のために、「母」「姑」の視点をより大きく取り入れるべきであると考えます。↑
4 日本社会における母性支配のしくみ-「母子連合体」の「斜め重層構造」についての検討-(2002/04まとめ)
日本では女性が息子・娘と強力に癒着することで「母子連合体」を形成して、社会の最もベーシックな基盤である家族を支配しています。従来の日本の家族関係に関する「夫による妻の支配=家父長制」という現象も、実際は、上世代の母子連合体(姑-息子)による、次(下)世代の母子連合体(嫁とその子供)支配として捉えられ、「母性による(母性未満の)女性の支配=母権制」の一つの現れとして説明することができる、と筆者は考えます。↑
5 「母性的経営」-日本の会社・官庁組織の母性による把握-(2003/06まとめ)
日本の会社や官庁は、その性質が母性的と捉えられます。筆者は、その際、成員の母親が、自分の子供(主に息子、男性)を組織へと没入させ、完全帰属させる心理を生み出しており、組織を「母性的」たらしめる原動力・エネルギー源となっていると考えます。母性的組織としての日本の会社・官庁を成立・維持させているのが、成員の母親たちであり、従来「日本的経営」と言われてきた経営のあり方の特徴は、「母性的経営」と呼ぶことができると捉えます。↑
6 日本男性=「母男」(母性的男性)論(2006/08まとめ)
日本男性は、母性に支配された母性的男性=「母男」として捉えることができます。これは、欧米女性が父性に支配された父性的女性=「父女」として捉えられることと対をなしています。なぜ「母男」「父女」が問題なのか?それは、彼らが、両者とも共通に、自分とは異質の異性によって支配される社会的弱者、本来持つべき生物学的特性を異性によってそぎ落とされ、殺された社会的無能者と化した存在だからです。↑
7 日本における母性と女性の対立(2000/07まとめ)
日本では、以前から母性が父性よりも優位にあると主張する「母性社会論」が存在します。母性は女性性の一部であり、母性が父性よりも強いとする母性社会論は、日本における女性優位を示すと考えられます。しかし、日本のフェミニストたちは、なぜか、女性が優位であるという結論を決して導き出そうとしません。筆者は、その原因について、嫁姑の対立という、女性内部の対立があると考えます。↑
心理テスト
1 あなたが母性的か父性的か診断するページ(2005/12まとめ)
あなたがどれほど母性的、父性的かを、10程度の質問項目により診断します。↑
(c)2003-2005 大塚いわお
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