物理的存在としての情報

2008.11 大塚いわお



従来、情報は無形であり、物理的空間を超えて自由に行き交うことが出来、物理的存在とは切り離されたものとして捉えられてきた節がある。

情報は無形のものであるが、読み出されるためには、必ずどこかに物理的な形で記録され、書かれていなくてはならない。要するに、物理的に存在していなくてはならない。

それは、例えば、人の脳の中とか、PCのメモリ上とか、サーバのHDD上とか、CD、DVDメディア上とか、いろいろ書き込み先、保存先、保存形態は違うが、どこかしらに物理的に書き込まれた、刻印された、記憶された状態でいる必要がある。

情報には、物理的な依存先、刻印先、よりしろが必要であり、それが壊れると、情報は消えてしまう。

また、情報は、放送とかインターネットで、あちこちを無形で瞬時に流れるが、ただ流れるだけでは、そのまま消失してしまう。消失しないためには、どこかに物理的に、ハードウェアとしてストックされる必要がある。

情報は、保存するためには、読み出すためには、必ずどこかに物理的に記録、刻印、記憶されている必要があり、その点、とても物理的な存在であると言える。

まとめると、

従来、無形で、物理的制約から離れて自由に動き回る存在として捉えられてきた情報は、実は、保持、読み出しという観点からは、物理的な存在への記録、刻印を必須とする、物質依存の、極めて物理的存在である、ということになる。



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