死後の世界は存在しない
-神経系と霊魂-

2008.09 大塚いわお



霊魂(spirit)は、神経系の活動している状態、すなわち神経回路上を通る電気的なインパルスの発火~伝達の集合体である。

霊魂は、個別の神経回路(の活動)に、バラバラに分解して考えることができる。

その点、霊魂は、人間だけでなく、神経系を持つ動物一般に広く存在すると言える。

例えば、カナブンのような昆虫にも、神経系が内蔵されている以上、魂は存在すると言える。

あるいは、テレビやPCのような電化製品も、電源が入っているときは生きている、魂を持っていると言える。電気回路を電流が生きて通って、流れているからである。

死ぬということは、神経系や電気系統の上を、インパルスや電流が流れなくなる、電気が消えることと同様である。

電気製品は、コンセントを抜く度に死ぬのである(内蔵バッテリーのある場合は、内蔵バッテリーも同時に抜くことで完全死させることができる)。

生物~人間の場合、神経系に酸素が送られなくなり、あるいは脳の物理的破壊によって、神経系が不活性化し、電気的なインパルスが伝達しなくなり、冷たく、動かなくなった時点で、死んだことになる。

魂は、電気的な存在であり、死んだ時点でその場で消滅し、独りでに天に昇ったりすることはない。その点、死後の世界は、天国、地獄共に存在しない。

死んだ人の霊魂はどこにあるか?どこにも存在しない。神経系の活動の停止と同時に、その場で消滅したと考えられる。

死後の世界の存在を前提とした世界の諸宗教は、死後の世界を存在しないものとした現世完結の内容に改められるべきである。


2008 大塚いわお

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